【完】*運命論*






気が落ち込んだままバイトに行けば、にぃが普通に入ってきて。

アズの奴、休憩なんかいらねーっつの。

にぃと2人っきりになって、何話せばいいのか心の中でめっちゃ焦って、口から出たのは、爽やか少年の話だ。

自分からこんな話をふって、かなりバカだと思う。


『……ぁ、うん……告白、されて』


そんな頬を赤くして、言うなよ。

思わずムカついたのか、俺は

『……つき合ったら、楽しいんじゃね?』

なんて、アホなこと言っちまったんだ。

『そうかもねっ』

って、笑ってくれると思ったんだ。

でも、にぃは、大粒の涙を流して。

そんで……


『好き……』


そんな、静かな言葉。