【完】*運命論*






「……じゃあ、どうすればいいんだよ」


俺は吐き捨てるように呟いた。


俺は、ただ……


『梶さんっ!』


あの笑顔が続いて欲しいだけなんだっつの。


クシャッと、前髪をかきあげる。


「かっちょわりーな、おい」

後ろから声が聞こえて、振り返れば、アズがタバコを吸いながら立っていた。


「なぁに、カッコつけてんだよ。かっちょわりぃ」

「……かっこいいのか、かっこ悪いのか、どっちだよ」

「かっこわりーぜ、ほんと。ってか、幸せって、どんだけ傲慢なんだっつの」

「……」

「19のガキが、他人の幸せなんて考えてんじゃねーよ。100万年早いわ。んなの考えてるんだったら、好きな女を泣かせない方法でも考えとけ」


アズはそう言って、ティラミスの中へと戻った。