【完】*運命論*







涙をボロボロと流すにぃの抱きしめることも、ましてや、背中をさすってやることさえできなかった。

……したって、また、彼女を傷つけると思った。

期待させちゃいけない。

でも……抱きしめたいって思っちまうんだよ。

そんなことを考えてる俺に、にぃが言った言葉は……

『唯って、呼んでよぉ……』

涙流しながら、そんなちっぽけなこと言うなよ……。

名前呼ぶぐらい、



何万回でも呼んでやるよ。




だけど……ごめんな、俺はもう一度、君を傷つける。



『俺は、特別な奴しか呼ばないって決めてるんだ』