【完】*運命論*







その後、外に出てにぃの話を聞いた。

頬を、少し赤くして話すにぃ。


『梶さんは、本気で誰かを好きになったことはある?』


『あるよ』


好きで、バカみたいに……溺れてた。


『苦しくても、あたしは、好き』


その後、言われる言葉は予想できた。


『梶さん、あたし』


俺はとっさに、にぃの口を手で覆った。

ごめん、にぃ。

その言葉は……俺は聞いちゃいけねーんだ。

聞いたら……




自分のキモチが、止められなくなる。





でも……そんな自分の勝手な行動で、

また、にぃを傷つけた。