【完】*運命論*







次の日、ティラミスに行けば、にぃがアズと話してた。

その光景にも驚いたが、掃除が終わってなかったのにも、かなり驚いたな。

東和美。

ティラミスの店長で、俺のイトコ。

金髪で、毎日怖い顔してた。

でも、雰囲気が……どこか、俺と似てて。

一人でも大丈夫だと言い張る姿。

だけど、どこか寂しそうで。



菜摘を失った俺と、そっくりだった。



だから、ちょうど親父達が新しいカフェを作ろうとしていてその店長を俺に任せようとしていたから、コイツに任せたんだ。

そしたら、黒髪で、段々と笑顔が増えて。

いつしか、


こっちまで笑わされる笑顔まで見せるようになった。



“ティラミス”



“わたしを引っ張りだして”




なんて、誰も気づかないような店の名前に込めたキモチ。