【完】*運命論*






唇が離れれば、奈南はたまらなく切ない顔をしていた。

この顔……これで、何回目だろうな。

こんな顔……してほしくねーのに。

させてるのは、俺なんだ。


「奈南、行くな」

「うん、いってらっしゃい」


……やべ。完璧遅刻だな、これ。

……菜摘がこんな俺見たら、


『逃げちゃダメだよ、なお!!』


なんて、怒鳴られるんだろーな。


でも、




自分の進む道が、わからなくなる。