智也から遊園地のチケットをもらって、誘ったら即行でオッケー。
脈あるかな、とか浮かれてた。
でも……家を出る直前。
「お姉ちゃんのこと、もう忘れたの」
奈南にそう言われ、俺は足を止めた。
「奈南、待ち合わせ遅れる」
ギュッと、俺に抱きつく奈南。
「今まで、あたしに頼って、それで捨てるんだ」
「捨てるなんてしない。だけど、今日は、約束してんだ」
「ふーん。約束、ね……。じゃあ、
お姉ちゃんとの約束は?」
『ねぇ、なお。ずっと、ずーっと、一緒にいてね?
約束!』
そっと、重ねられた唇。
菜摘……。
俺はギュッと抱きしめる。
ただ、ただ、
無我夢中に、
菜摘を想って。

