にぃを背中に乗せて、自分の部屋のベッドへと寝かせた。

「……無防備な寝顔しやがって」

背中をにギュッとしがみつくなんて……俺以外の男にしてたら、どうなってるか知らねーぞ。

まぁ、他の男なんかに触れさせねーけど。



……こいつに、出会ったとき、正直言って菜摘と出会ったときと同じ感覚だった。

いや……




菜摘に似てるな、って最初に思ったんだ。





『アイスココア、一つください』


声を聞いた瞬間、胸が騒ぐのが自分でもわかった。

少し顔をあげたら、





菜摘とそっくりな、笑顔。






完璧に一目惚れだった。