【完】*運命論*







「……ほんと、敵わねーなぁ」


梶さんはそっと呟いた。

そして、あたしを引き寄せる。


あたしを、ギュッと、抱きしめた。



梶、さん……?


「にぃ、ありがとうな」

「梶さん、じゃあ……」

「うん、行くよ」

「……大丈夫、だよ。梶さんなら」


そっと体が離れて、笑い合った。

「ぁ、これ飲んでもいい?」

「ん? あぁ」

あたしは水が入ったコップをもち、口をつけた。


「ぁ、にぃ、ちょっと待て!!」


ん?

梶さんに止められたときはもう遅くて、あたしは一気飲みをした。


……んんん??


これ、お水じゃない……。


これは……



お酒っ?!?!