【完】*運命論*








「ぁ、梶さんは? 梶さんの夢ってなに?」

「ぁー、夢ねー……。まぁ、できたら、誰かに……光をあげたい」

「光?」

「うん、光」

「……変なの」

「変かぁ?」

「だって、




光は、浴びるものでしょ?」





あたしがそう言えば、梶さんは目をまん丸にして。

そしてすぐに、「ふはっ」と笑った。



「お前、すげー奴だよ!」

なんて、梶さんは笑って言った。