……ど、どうしよう。

「んじゃ、行きますか」

「え……」

「えって、送ってくよ」

「い、いや、そんな……」

「ははっ。合コンの帰りは、男が女の子を送るもんなの」

「……はい」

梶さんは、優しく笑って「家、こっち?」と聞いてきた。

あたしは、ただ、頷くしかできなくて。



梶さんが前を歩いてるのが、不思議でしょうがなかったんだ。

ううん……嬉しくて、たまらなかった。