夏休みが終わって、あたしはいつも通り学校へと向かう。 あれから……あたしは一度も梶さんに会ってない。 会ったら、泣きたくなってしまう。 「ゆーい! おっはよ〜っ!」 いつものように、笑顔で駆け寄ってくる美由。 「おはよ」 「あのあとね、ティラミスに行ったんだ〜!」 「へぇ」 「それでさ……気になったことがあって」 「? なに?」 「梶さんがね、バイトに来てないの」 あたしは、思わず足を止めた。 ……え??