【完】*運命論*







翌日の放課後。

あたしはいつも通り校門を出る。


すると「ゆーいちゃん」とあたしを呼ぶ声が聞こえた。

声がした方を見ると、大地くんが校門の所に立っていた。


「久しぶり〜」

「ど、どうしたのっ?!」

「んーやっぱ諦められなくてさ、唯ちゃんのこと」

「え……?」


ドンっと、壁に無理矢理押し付けられる。

「いたっ」


あのときの優しい目をした大地くんじゃない……。


一瞬で怖くなって、必死にもがく。

だけど、所詮男と女。

その差は歴然で。

部活で下校をしている人は少ない。




どうしよう、どうしよう……っ。