「……新垣、本当にそいつのこと好きなのかよ」 「ぇ……」 「新垣の家の事情のことは、知ってる。 本当に好きならさ、新垣なら諦めないって俺は思う。 けど、そんな簡単に逃げるんなら、 本当に好きだったのかよって思うよ」 「好き……だったよ」 本気だった。 初めて、 本気の恋をした。 「寂しかった、だけじゃなくて?」 悠くんの言葉に、思わず目を丸くした。 「一人の寂しさを、埋めるだけじゃなくて?」 悠くんはそう言って、美由を迎えに教室へと入って行った。