【完】*運命論*







美由は信じられないような顔で、あたしを見る。

目を、まん丸にしちゃって。

「ん?」

「なに……どうしたの? 唯?」

「……疲れちゃった」

「え?

「期待するのも、一瞬で突き飛ばされるのも。

思い続けるのも」

「……」

「だから、やめるの。想うのは」

「唯、それは」

「逃げてるよ。でも……


逃げたくなるよ」



そう言った瞬間、チャイムが鳴って、担任が教室に入ってきた。

あたしは目を逸らすように、前を向いた。