【完】*運命論*







「……知り合いに」

あぁ、彼女からもらったんだ。

あたしは、グッと唾を飲み込んだ。

「梶さん、やめるね」

「ぇ……?」

「あたし、梶さんを諦めるよっ!」

無駄だと、知ってしまったから。

「梶さん、めちゃくちゃ好きな人いるんでしょ?」

「にぃ……なぁ、」

梶さんはそっと手を伸ばす。

あたしは後ろへと下がった。

「じゃあ……その花束、ちょうだいよ」

こんなこと言ったって、わかってる。

梶さんは、切なそうな顔するんだ。



「梶さん、バイバイ」



そう言って、あたしは早歩きをした。