【完】*運命論*







箕原さんは、お店を出て行った。

残されたあたしは、しばらく動けずにいた。



『あたしは、尚紀の彼女じゃないよ』



頭の中でリピートされる言葉。


じゃあ……

箕原さんは、梶さんのなに?


『尚紀の”特別”になれるあんたが』


”特別”じゃないの?

友達?

抱きしめ合うのに?



……ねぇ梶さん、


なにか、あるの?






あなたの、寂しそうな大きな背中の理由。