【完】*運命論*






放課後、あたしは参考書を見るために本屋に寄った。

えっと……英語英語……。

指で本を追って行くと、他の人の指と触れてしまった。

「ぁ、すみませ……」

「ごめんなさい。ってあんた……」

「……箕原さん」

「唯ちゃん、だっけ」

「ぁ、はい……」


梶さんと、一緒ですか?


あたしは、グッと言葉を飲み込んだ。


「尚紀とは一緒じゃないよ」

「ぇ……」

「ってか、尚紀、きてくれないし、どうせ」


なんで……?

つき合ってるんじゃないの?


「ちょっとだけ教えてあげようか、尚紀のこと」




箕原さんの表情は、あのときの可愛らしい笑顔なんかじゃなくて。

まるで、別人みたいだった。