【完】*運命論*







「ゴチャゴチャうっせーよっ!!
お前には関係ないだろっ!!!
俺の気持ちなんか、新垣にわかるかよっ!!!」

「わかるよ」


わかるよ……。

知ってるよ。

どんなに辛くて、苦しいか。



悠くんは、目を丸くして驚いている。


「あたしにも、想い人はいる。その人には彼女がいて、あたしなんか”友達”。それなのに、抱きしめたりしてくるから、期待するよ。
そんなの……自惚れなのにねっ。
ねぇ、悠くんは美由のキモチわかる?
あたしはわかるよ。
悠くんだって、知ってるんでしょ?

今の美由の笑顔」


悠くんと別れてから、一度だって……本物の笑顔を見せたことがない。


「でも、あたしは絶対に逃げたりなんかしない。
報われなくても、想い続ける。

だって、





このキモチに、嘘なんてないから」






本気の恋だから。