あたしは「はぁ」とため息をついて、歩き出す。
下駄箱までくると、そこには、川崎くんが立っていた。
「よっ」
「ぁ、えっと……」
「あいつ、野宮の彼氏だった奴だろ。より、戻させようとしてんの?」
「うん。2人はまだ、両想いだから」
「そんな、新垣が無理に入んなくてもいいんじゃね?」
「うん、そうかも。
でもね……同じだから、あたしと。あたしは、片思い。2人は両想い。もったいないでしょ? だから、後悔させないためにも、迷惑だと思われても、あたしは2人の間に入り込むよ」
2人がつき合ったときも……あたしは、そうしたから。
2人が両想いだって知ってたから。

