七月初め。

学校にきて、突然美由に言われた言葉。

「悠と別れた」

ねぇ、美由。

すっごい平然とした顔で言ってるけど……





その赤い目が……本当の気持ち、だよね。






「一緒に帰る日増やして大丈夫かなって思ってたんだけど……もう、潮時だったかなって」

「美由から、言ったの?」

「んー……流れで、かな」

「……そっか」

「まぁ、スッキリした感じ? 最近不満多かったしっ!」



美由……前のあたしなら、「そっか、大丈夫だよ」って言ってると思う。

だけどね……

もう、知ったから。



恋するキモチを。