私は、なにげに澄嘉ちゃんと会話をしながらカウンターまで付いて行った。


「久しぶりだね…浩介!」

と声をかけた澄嘉ちゃん。すると、浩介くんは困惑した様子だった。



少し澄嘉ちゃんと浩介くんは言葉を交わしただけだった。


だけど私は浩介くんの、困惑している顔が気になっていた。



店を出て、私は澄嘉ちゃんにいろいろ聞いた。


「さっき、声をかけてた子って知り合いなの??」


と言う私の質問に澄嘉ちゃんは…


「はい。浩介は双子なんですけど…浩介のお兄ちゃんと私、付き合ってるんです」


やっぱり双子だったんだ。前に見た、浩介くんに似た男の子…あの子がお兄ちゃんなんだ。