私は首を横に振りながら、全然似合ってます!と答えた。


すると彼はニコッと笑いながら、私の横を通り過ぎて行った。



初めて普通の会話をした私の手は少し汗ばんでいた。


こんなに緊張したのは、中学生の時に好きになった先輩に告白した時以来かも……!!


好きだと思ってるだけではダメだ…

そんな事を通り過ぎていく彼の背中を見ながら私は思った。



そして、ラッキーな事に私にチャンスが巡ってきたのです…


それは…私の会社の同僚で二つ年下の澄嘉<スミカ>ちゃんが浩介くんと知り合いだったのです。


二人が知り合いだと分かったのは…ビデオ店で偶然に澄嘉ちゃんに出会ったためだ。