「何すんのこのド変態ッッ!!!!!!」

「期待はずれか?」

っ、な!!

た、確かに甘い雰囲気みたいなのは感じた……かもしれないけど。

「この犬!!万年発情期!!」

私は舐められた耳を押さえて叫んだ。

「真っ赤だぞ。」

「だまらっしゃい!!!」


不敵に笑う恭介を、横目に、私は深く溜め息をついた。




もう、何なんだろう…。




からかってる…よね、コレ。




「と、とにかく…。」

私は耳を擦りながら、亜樹を見た。

「亜樹の面倒見てくれてありがと。」

「……どういたしまして。」

















ご主人さまの私と、ペットの恭介は…………何とか、うまくやっていけそうです。






【Ⅰ】居候?いいえ、ペットです。

―了―