恭介 side
「………真理亜…か。」
俺は新聞から目を上げて、あちらこちら動き回る亜樹とかいうガキを眺めた。
昨日目が覚めた時、浦戸叶多と名乗る男がいた。
ソイツは俺の素性をしつこく聞いて来たから、俺は素直にヤクザだと素性を明かした。
確かに俺の見た目は怪しい。
来ていた服も抗争でズタボロだし、一文無しだ。
叶多は俺がヤクザだと分かると、すぐに追い出そうとしたが―――まあ、それが常識で当たり前だ。
だが、次に部屋に入ってきた女は一味違った。
というより、ただのチビだった。
料理は下手くそ。
無防備。
うるさい。
だが、ヤクザと聞いても俺を避難しなかった。
俺を―――――置いてくれた。
………………………………………………………ペットとしてだが。
「面白い女だな。」
恭介 side end
