「ねぇ…あれ…カナタくんじゃない?」
「ホントだ!しかも手を繋いでる!」
「ホントだ!デレデレしてるし」
「きっといい人見つけたんだね」
「かもね!」
「じゃあ…堺くんは?」
「わからない…けど頑張ってるよきっと」
「そっか…そうだよね」

私たちはママみたいな感じで話していると先生達が集まってきて、点呼と帰りの注意を受けて帰ることになった。

「じゃあ帰ろうか!」
「うんそうだね!ちえり達はどうする?」
「俺たちは寄るとこあるからさ」
「そっか!じゃあ私達は帰りますか!私、愛子さんの手伝いあるし…」
「おう!そうだな!じゃあな涙梨たち!!」
「じゃあね!バイバイ楼栗達も!」

涙梨達と別れてからずっと2人っきりでピーチのこと話しながら帰った。

「そーなんだ!ピーチの背中に桃のあざがあったんだ!だからピーチなのかもね!」
「多分ね!あっもう着いちゃったな…これあげるよ!」

袋をあけると、中にはフクロウのストラップがあった。

「これ…俺とお揃い!楼栗は赤で、俺は青!ちゃんとつけろよ?」
「うん!!大切にするね!」
「おう!」
「じゃあまたメールするから!」
「わかった!バイバイ」
「バイバイ」

私たちは別れたあと、フクロウのストラップをケータイにつけた。
ケータイにつけるのが私の中で一番似合うと思ったから。
叶矢はどこにつけたのかな?まぁいっか…どこにつけても。
そんな気がした。