「そう…だから私、二人の後を追ったの。気になったから…。そしたら二人はレストランで食事をしてね、その後どこに行ったと思う?」
「えっと…居酒屋とか?」
「フフッ…そうだったらまだよかったんだけど…あの二人…ラブホに行ったの…。」

私はそれを聞いて美叶さんを見た。
美叶さんは…泣いていた。

「だから…私…逃げてきたの…ここに…」
「もしかして…見たのって…昨日…?」
「そうよ…だからこうして逃げてきた。」

美叶さんは涙声になりながらも話してくれた。

「もう…もういいですよ…無理して話さないでください…」
「…楼栗ちゃ…」
「大丈夫です…ここには私も叶矢もいます…。だから…無理しないでください。」
「うん…ありがと…」

私たちはしばらく抱きしめあって…落ち着いて寝た。
翌日。

「おはよー楼栗ちゃん!叶矢!」
「おはようございます!美叶さん!」

美叶さんは朝食を作っていた。

「楼栗ちゃん、ちょっと!」
「はい、なんでしょうか?」
「私…もう一度彼を信じてみようと思う。それでもし、別れるってことになったとしても彼を信じてと買ったって思えるように向き合ってみる。だっていつめでも未来の夫婦に頼るわけにもいかないでしょ?」

未来の夫婦って…///

「だからこの話は叶矢には内緒よ?」
「はっ…はい!」
「おーい!飯まだぁー?楼栗はこっちおいで?」
「ほら呼んでるわよ?叶矢ーもうすぐだから待ってなぁ!」

美叶さんはまだ2日しかいなかったけど強い人だと思った。私も美叶さんみたいになりたいと思う…。
もし叶矢が美叶さんの彼みたいになったとしても…。
私も最後まで信じたいから…いや信じてる!

「ご飯できたよー!」
「はーい!」

私たちは美叶さんのごはんを食べて、話して、片づけをしたあと…美叶さんは帰って行った。

「はぁ…帰った。」
「私もそろそろ…」
「あっそっか…送るよ!」
「うん…ありがと!」

叶矢の家を出てしばらく歩いた。
それもずっと無言のまま…。