「え?」

私は美叶さんに言われた通り鏡を見た。
私んお首筋には赤いキスマークがくっきりと見えていた。

「あっ…///」
「こーゆーのはちゃんと隠さなきゃ!今日着物着てるからわからなかったけど…今さっき見えちゃった!」

そっか…着物だと首まであるから…はぁ…油断してた…

「叶矢…大人になったのねぇ~ねぇちゃん…嬉しいよ…私なんか中学で…」
「え!?中学…」

は…はやい…早いよ…お姉さま…

「はいはい!もうこの話止め!!」
「何よ叶矢~!」
「止めといったら止めなの!」
「はーい…」
「ってか…姉貴…どした?ここに来るなんて…なんかあったのか?」
「…なんで?」
「なんとなく…かな?」
「……。さすが弟…。」
「ㇷㇷッ…だろ?」

なんかいいな…キョウダイって…何も言わなくてもわかるから…。
叶矢とそーゆー感じになりたいけど…こーゆーのは本当の家族にしかわからないことなんだよね…。

「ん…どした?楼栗…」
「ううん…家族っていいなって…」
「…そっか…」

そして私たちはTVを見たり、話したりして寝ることにした。
私は美叶さんとリビングに布団を引き…ネタ。

「楼栗ちゃん…叶矢をよろしくね?」

「え?」
「いい?何があっても…叶矢を信じてあげてほしいの…何があっても…もし…もう無理…信じられない…ってなったら、その時は…」
「その時は…?」
「無理して一緒に居なくていい…友達の家にでも行くこと…わかった?」
「はい…でもどうして…?」
「私には…できなかったの…彼を信じることがね…。彼ね…仕事場に彼のことを好きになった子がいたの。でも彼は“好きじゃない。お前だけだ”って
…。そういってくれたから…私、信じたの。でも…。この前かな…彼の会社の前を通ったら…会社から彼と例の女が仲良く話しながら出てきて…」
「えっ…だって好きじゃないって言ったのに?」