「びっくりしたでしょ?楼栗さんと坂田くんを襲った男で、しかも私を殴った人が私の彼氏になったのよ…笑っちゃうわよね!ㇷㇷ…いやならせてあげたのよ…ねぇ?」
「はい!その通りでございます!」
「なぁ…そいつMなのか?ドMなのか?」
「やめなよ叶矢…!ドMなのよ…」
「いや…楼栗…今の方が…ダメだよ…」
「あっ…」
「まぁ…とにかくごめんなさいね…これからは友達として仲良くしてくれるかしら?」
「え…あっはい!よろしくです。」
「ありがと…」

そして佐々木は帰って行った。

「まぁ…なんだかんだ…良かったな…?」
「うん!」

楼栗はそれからしばらくして24日に退院した。

「あっ!24日って…イブじゃね?」
「もしかして叶矢くん…プレゼント買ってないの?」
「そのもしかして…うわぁー!どうしよう!!ちょっと先に楼栗を迎えに行ってて!」
「わかったー!!」

どうしよ…どうしよ…何買おうか…そうだ!アレにしよう!」

俺はアレの売っているところへと急いだ。

「あれ?叶矢は?」
「あーちょっと寝坊で遅れてるみたい!今急いできてるよ!」
「そっか!」
「楼栗退院おめでとー!お腹もう大丈夫?それとも痛む?」
「う~んなんとか大丈夫!」
「無理しないでね!」
「ありがとう、ちえり!」
「おいおい!俺も居んの!忘れないで~!」
「ごめんごめん!涙梨~!」
「ごめん!遅くなった!楼栗、退院おめでと!」
「ありがと!叶矢!大丈夫?息荒いよ?」
「あぁ…急いできたから…大丈夫!気にしないで!」
「うん…じゃぁ行こうか!」

俺たちは病院を後にし、楼栗の退院祝いとクリスマスパーティーを兼ねて、あれの家に行くことになった。

「おじゃましまーす!うわぁー広ーい!叶矢くん一人暮らししてるって聞いてたけど…本当だったんだー!」
「それ、どーゆー意味?ちえりさん?」
「いや!てっきりお母さんと一緒に住んでそうだったから!」
「そうだよ!確かにマザコンみたいに見えるけど叶矢は違うって!」

「ちょ…楼栗…」
「俺、この前も思ったんだけど…楼栗って…たまにSだよな…心に…心にグサッとくる…」
「ごめん!ごめんね?」
「だ…大丈夫…!気にしないから!じゃぁそこらへん適当に座ってて!」

俺は買ってきたものをコップにについだり、皿に料理をのせていた。

「叶矢!手伝うよ!」
「え?いいのに~!座っててよ!」