「こんなこと…書いて…さ…私…もう返事できないじゃない…プロポーズまでしちゃって…バカみたい…」
「ちえり…」
「もう…支えても、守っても…話すことも…もうできないじゃない…こうなるんだったら…喧嘩なんてするんじゃなかった…。そしたら返事できたのに…」
「ちえり…責任はちえりにあるんじゃないから…自分を責めないで…」
「でも…でも!私のせいで…」
「でもじゃない!そんなに責めてたらちえりがおかしくなる!そんなこと…優は絶対に望んでない…!」
「……っ!」
「ちえりは優の分まで生きないと…それがせめてものちえりの役割だよ…もし…死のうとか考えてるなら…私は許さないから…」

楼栗の目は真剣だった…。

「わかってる…わかってるよ…死んだらダメなんてわかってるよ…。私は…優の分まで生きるから…だから楼栗…もし私がキツくなったら頼ってもいいかな…?」
「うん!いいよ。私…今までちえりに頼られたことなかったから…頼ってくれてうれしいよ?」
「…ありがと。」

私は優の分まで生きる。
優…見ててね?私、頑張るから…
そして私たちはそれぞれ家に帰った。