教室に着くとちえりが泣きだしてしまった。
えっ?えっ?どうしたの??
何があった!?

「ちえり!?どうしたの!?」
「楼栗ぃ~聞いてよぉ~ぅ!」
「ゆっくり落ち着いて話して?」
「うん…グスッ…寂しいよぉ!!」

はぃ?それは私もなんですけど…?
涙梨に何か言われたのかな…?

「涙梨には何も言われてないよ?」

え!?あなた、今私の心の中読んだわね!!
エスパーですか!!
じゃなくて!

「うん…わかってるけど!どうした??私ももちろん寂しいよ!!」
「…涙梨たちの卒業まであと少しになっちゃった…」
「…うん」
「涙梨の前では泣けないから…堪えてた涙がでちゃったのぉ!!」
「…うん」
「涙梨に泣き顔見られたら…絶対バカにされるんだもん!!」
「…それは私もですな」

ふぅ~どうしたもんかな…。
私なんて寝れてないってのに!!
でも…

「今、寂しがってどうするの?卒業しちゃったら私たちだけで学校生活おくらないといけないんだよ!?」
「わかってるよ!」
「なら…ならビービ―ビービ―泣かないの!!」
「…ごめんなさい」

わかったならよしですが!
泣かれると私まで泣きたくなるんだから…。
笑顔で叶矢たちを見送ってあげないとどうするの…。
私たちが弱くてどうするの?
これからが私たちの進む道なんだから!

「楼栗…怖かった…」
「え!?まじ!?」
「うん…まじ!お母さんみたいだった!!」
「うわっなんかショックかも…」
「でも…私たちが頑張らないとだよね!」
「そうだよ?ちえりは頑張れるんだからさ、弱音は…叶矢たちが卒業してから…ね?」
「え?そこ?いいんかい!!」

そんな会話をしていると先生がきた。
HRが終わって授業が始まった。
そして昼休み…。
今日は日が時間が経つのが早い気がしてしょうがなかった。