楼栗side

あっという間に楽しい旅行は終わってしまった。
はぁ…あとは叶矢たちの卒業を待つのみかぁ。
そう思うと悲しくも寂しくもなってきた。
叶矢たちが卒業したら私とちえりはシュワシュワと溶けて存在がなくなっちゃうよ…。
そんなことをモクモクと考えていたら朝になってしまった。

「はぁ…結局眠れなかった…。」

そう独り言でつぶやいて…
私は学校に行く用意をした。

「楼栗ーさっさとご飯食べて学校行きなって!!」
「はーい!!」

そして私はボーッとしながらご飯を食べて準備をした。
はぁ…
今日で何回目のため息だろうか。
まぁ起きたばっかりなんだけど…。

「行ってきま~す!」

そう一言残して家を出た。
すると

「おはよ!楼栗」
「え…?」

家を出ると外には叶矢が来ていた。

「どうしたの?朝から…」
「いや…楼栗に会いたくなってさ??そろそろ俺らも卒業するし、寂しくなるじゃん」
「そっか…寂しくなるよね…私も叶矢に会いたかったから」
「卒業まで一緒に学校行かね?」

え…?ちょっとびっくりした。
だって叶矢からこんなことを言い出すなんて…。
でも正直嬉しかった。

「いいよ♪嬉しいな!!」
「うん!これから朝迎えに来るからな!」

そして私たちは学校に向かった。
学校に着くとちえりたちも一緒に来ていた。
やっぱりすることは一緒みたいだね!

「ちえりー!おはよ!」
「楼栗!おはよ!考えることは一緒だね♪」
「だよねぇ!寂しいけど卒業まで楽しく過ごそうよ!」
「そうだね!!」

そして叶矢たちとわかれて教室に向かった。