紅side

楼栗が授業をサボった。
どうしたんだろ…。
その授業は楼栗のことで頭がいっぱいだった。
だから全く集中できなかった。する気なかったんだけど。
結局戻ってこなくて授業が終わって戻ってきた。
何があったんだ!?
その日から楼栗が気になっていた。
ため息ばかりで絶対悩みがあるなって思った。
だから思い切って聞いてみた。
したら
笑わないかと聞かれた。
何だ?

「笑わない」

そういうと話してくれた。
どうやらお化けが怖いらしい。
顔を真っ赤にして話してくれる楼栗が可愛いと思った。
それからどんどん楼栗が気になっていった。
たまたま楼栗と友達が話しているところを見た。
すると少し会話が聞こえた。

「好きなんじゃないの?」
「なんでそーなるのよ!」

誰のこと?でも楼栗は顔を赤くして否定している。
好きな人がいるのか…?
ズキッ痛いんだけど…。
したら楼栗は伏せた。
体が勝手に動いて気づいたら話しかけていた。
相談があると…。
好きな奴に相談してどうするんだよ!
でもちゃんと聞いてくれて、告白してもいいとアドバイスをもらった。
話終わったあと少し楼栗が気になったから見てみたら
顔を赤くしてメールを見ていた。
好きな奴…?
不安になった。
何か変な行動とってるし…。自信がなくなったし。
俺はため息をついた。
俺がションボリしている姿を楼栗の友達に見られていたなんて思っていなかった。
いきなり

「あんた楼栗のこと好きでしょ!?」

なんでいきなり…!?

「なんでだよ!」
「だって今ションボリしてた。」
「まじか…。バレてたか。わかりやすい?」
「んーまぁわかりやすい。でも本人は気づいてないみたいよ?」
「そっか…なら安心!」
「んで、告らないの?」
「宿泊訓練の時に告うつもり」
「そっか…いいこと教えてあげよっか。さっきのメールは2年の先輩で告られてたよ」
「まじか…やばいな。まーさんきゅ!」

冷静を装って普通に返事をした。
内心バクバク。それにビックリと焦りがある。
少し早めに告うしかないのか…。
でも今告ったら楼栗は困るかもしれない。
困らせたくない。でもとられてしまうのは嫌だ。
どうしよう…。