叶矢side

楼栗たちとわかれて教室に向かった。
もう少しで卒業かぁ…。
楼栗ともあんまり会えなくなるな…。でも俺が楼栗を幸せにするって決めたんだ!
そんなことを考えていると…。
あれ?楼栗…?と紅?
俺の席はちょうど屋上が見えろ位置だ。
なんで?閉まってるはずなのに…。
二人で…?
なんか笑い合ってるし!
なんだよ!
そんなことを思ってると

「叶矢!嫉妬すんなって!」
「してねーよ!あれがちえりだったらお前もするだろーが!」
「当たり前だ!ってか も って言ったろ!やっぱしてるんだ!」

涙梨がからかってきた。
嫉妬してないと言ったら嘘になる。
だって…あの笑顔……俺だけに見せろよ…。
彼氏なんだから…。
俺以外に見せんなよ…。
そんなことを思ってしまう。

「おい!機嫌悪くすんなって!」
「…わかってる」
「お前拗ねたら可愛いぞ?」

可愛い!?
やめろよ!俺は男だぞ!

「きもいって…」
「ホントのことだし!」

そんなことを言いながら授業は終わった。
その時からだ。
俺の機嫌が悪いのは。