私、宮田楼栗(みやたろくり)は今日からN高校の生徒さんです。
そして私は今、私の母である愛子さんに叩き起こされている。

「楼栗!起きなって。遅刻するーッ!」
「わかったから。起きるって!愛子さんうるさい。」

私は嫌々起きて朝食を食べる。
どうして実の母を名前で呼んでいるかっていうと愛子さんがそう呼べって言ったから。

「ボーっとしてないではやく支度しろって!」
「へいへ―い!」

そして私は学校に行く準備をして家を出る。

「いってきまーっす!」
「行っておいで!とりまさっさ行け!」
「ほーい!」

そして私は学校にボーッとしながら登校。
入学式だから遅刻はやばい。
だから少し急ぎ足で学校に向かう。
すると後ろから

「おはよ!楼栗!今日からまたよろしくね。」
「おはー!同じクラスだったらいいね!」

この子は生まれた時から?一緒にいる幼馴染の栄崎ちえり。
高校も一緒なのだ。

「今日からまた学校ってキツイよね。」
「そうだよね。式だけでもまじめに出ようかと思ってた。」
「私もー!慣れたらサボったりしよーね!」
「そうだね!サボる時どこ行く?」
「んー。屋上しまってるらしいからねー。」
「えっ!?そうなの?サボリで屋上行こうかと思ってたのにー。」
「そうだよねー。残念。じゃさ!ゲーセンとか!」
「お!いいねー!」

そんなたわいない話をしながら学校に向かう私達。
ちえりには中2から付き合っている彼氏がいる。
その彼は吉田優(よしだすぐる)。
優も高校は同じで2人はいつも羨ましいくらいラブラブだ。
ちなみにこの私…彼氏いない歴15年。
私の誕生日は12月だから16歳になるまでには彼氏をつくりたい。
だから高校では彼氏ができたらいいなぁって思っている。
しばらくして私たちは学校についた。
そしてクラス表を確認。

「楼栗!同じクラスだったよ!もちろん優も!私たち1組!」

1組かぁ!
ちえりと一緒なのは嬉しいけど優もぉー!?
ちえりとあんまり話せないじゃーん!
そんなことを思っていると。
ドンッ!
痛っ!何!?

「あっ悪い…。」

誰?先輩かな??
てか、謝るの忘れてた!やばいよ…。

「楼栗ー!いくよぉー!」
「え、あっうん!」

私は急いでちえりたちのところに向かった。

「…楼栗?変わった名前…」

まさかぶつかった男とこれからいろいろあるなんて思ってもなかった。