野乃花ちゃんに呼び出され、
裏庭の倉庫、別名:幽霊倉庫に行った。

「どうしたの、こんなとこに呼び出して」
「ちょっと、痛い目見てもらおうかな」
「痛い目…」

…目が痛くなる!?

そんなぁ、目が痛くなったら
見るものも見れないよぉ。

「明日の修旅、楽しみやなぁ」
「うん♪楽しみぃ~」
「麻子は辰巳とラブラブすんのやろ?」
「ん~…したいなぁ。せっかくの修旅だし」
「じゃあ、別れてもらおか」
「何と?」
「辰巳と」

原岡君と、別れる?

やだなぁ、そんな冗談やめてよぉ。

「念のため言うけど、冗談とちゃうで。
 本気で、別れさすつもりや」

どうして、そんなことするの?
あたし野乃花ちゃんに何かしたっけ?

「アンタを修旅に行けない体にして、
 その間にうちと辰巳が付き合う。
 必然的に、麻子と辰巳は別れるんや」