「あ、彩菜!」
うわ、こーゆーときに会っちゃうんだよね。
相変わらずツイてない。
会いたくないのに。
会っちゃいけないのに。
「……将器。何?」
「何って…なんとなく。顔色悪いぞ?」
そう言って、彩菜の頬に触る。
「さ、触らないでっ!!」
慌てて手をはねのけた。
遊喜に触られた頬。
遊喜に押し付けられた唇。
今の彩菜は、遊喜に染まってるの。
「ご、めん…嫌だった?」
「あ……うん、ま、まだ怖くて」
「そっか。ゴメンな」
「いいの」
将器、頼むから謝らないで。
アナタが悪いんじゃない。
容易に遊喜に会った彩菜が悪いんだから。
遊喜だって悪い。
でも、信じた彩菜がバカだったんだ。
「じゃ、俺授業行くから。気をつけろよ」
「…え?な、何を…?」
「それはー…その、他の男に…
あ、彩菜は俺の女なんだから」
ズキューーーーーン!!!♥♥♥
もう、なんで将器は!
そんなに可愛いこと言うのー!?
ニヤけちゃうぅー……

