「・・・。これ自分で作ってんの?」
「当たり前です。一人暮らしなんですから」
お母さんの料理は昔から壊滅的だったので、
料理は普通以上に出来ている・・・と思う。
「うまい。いーなぁ」
と彼は笑いながら言う。
「・・・では、約束通りもう僕に関わらないでくださいね」
弁当をかたずけ、立ち、そう告げて帰ろうとした…ら。
「あ、思ってたより全然小さい」
「うるさいです。では、さようなら」
――ガシッ
「・・・へっ?」
彼は悪そーな、何か企んでそうな笑みを浮かべながら
「俺、お前に関わらないなんて約束してねぇけど」

