『んんっ…!?』


口に手を当てられて曲がり角に引っ張られる。


こっちに先回りしてたの…!?


『やっ…離してっ、キャァッ』


壁に押し付けられる。


「静かにしててくんない?姫野亜夢さん」


どうしてあたしの名前を…


「はじめまして…って違うな。一度会ったことがあるよね?」


『え…?そんなこと…


――――っ!!!』


あたしをつけていたのは、リナちゃんのオトモダチの男の一人だった―――