『棗、これからは友達としてよろしくね』 あたしは棗に手を差し出す。 ・・ 「…友達、か。あぁよろしくな。姫野」 棗も差し出して握ってくれた。 『…ごめんね』 「謝るなよ、オレが惨めだ。 …そのかわり、鷹野としっかりやれよ? 距離なんて作る必要ねーから」 距離…か。 『あたしはただ、怖くて距離を作ったワケじゃないよ、凍堂くん。 …恋人同士になれないなら、クラスメイトになったほうがいいと思ったから』 「…なんで恋人になれないって決めつけてるんだよ」 少し不機嫌な凍堂くんの声が返ってくる。