『…ん…』 あたしが目を覚ますとそこには誰もいなかった。 …当たり前か。 寝てたおかげで身体は大分軽くなった。 ちょっとしたカゼだったんだな。 …って、もう放課後なんだ。 めちゃめちゃ寝てたなぁ。 「亜夢」 ドアの方から声がした。 『入っていいよ、もう帰るけど』 そういうと入ってきたのは棗だった。 『どうしたの?』