「それって……、お姉ちゃん、自分で自分のことを美人だって言ってんの?」
「あ、気付いた?」
「普通気付くでしょ」
思わず笑みがこぼれた。
「ふふ、笑えるじゃん」
「……」
あたしを笑わせようとして、あんなこと言ったの?
その優しさに、また目頭が熱くなる。
「ねぇ、柑那。あたしに話してみない?」
「えっ」
「昨日の人と何かあったんでしょ?」
昨日の人?
「柑那、男の人の車から降りてきたじゃん」
お姉ちゃん、見てたの?
「あの人が、柑那の好きな人なの?」
「……」
どうしよう……
だってあたし……
お姉ちゃんにもひどいことしてる。
お姉ちゃんの知らないところで、お姉ちゃんが存在してるんだから。
「あ、気付いた?」
「普通気付くでしょ」
思わず笑みがこぼれた。
「ふふ、笑えるじゃん」
「……」
あたしを笑わせようとして、あんなこと言ったの?
その優しさに、また目頭が熱くなる。
「ねぇ、柑那。あたしに話してみない?」
「えっ」
「昨日の人と何かあったんでしょ?」
昨日の人?
「柑那、男の人の車から降りてきたじゃん」
お姉ちゃん、見てたの?
「あの人が、柑那の好きな人なの?」
「……」
どうしよう……
だってあたし……
お姉ちゃんにもひどいことしてる。
お姉ちゃんの知らないところで、お姉ちゃんが存在してるんだから。


