「そうかな?」


「えっ?」



あたしが善かれと思って起こした行動に対して、否定するような言葉に、思わずやっちゃんの方を見た。



「そんなんで、子供は幸せになれんの?柑那も、彼氏も、元カノも……みんな幸せになれんの?」


「……」



言葉がでなかった。


父親だからとか、子供のためだとか、実際はそんなんじゃない。


ただ幸せになれるかどうか……




『幸せ』ってなんなんだろう。


幸せになるために、血の繋がりは関係あるの?


愛はなくても幸せになれるの?




わからなくなってきた。




いろんなことを考えてる間に、いつのまにかやっちゃんのアパートに着いていた。