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「柑那、帰ろー!」



待ち合わせした食堂に、咲季もやってきた。



「帰りますかー」


「あっでもあたし、今日はやっちゃん家に帰るから咲季と方向が違うよ?有希の方が近いかも」


「やっちゃん?……って、えっ!?お姉ちゃんの彼氏じゃなかった!?」



珍しく咲季が食いついてきた。



「あはは、そうだけど、よく覚えてるね」


「そりゃそうだよ!いつもカッコイイなぁって思ってたもん」


「えっ!?」



咲季がやっちゃんのことを、カッコイイって思ってたの?



「マジッ!?」


「うん。あたし、あーいう人がタイプ」



確かにやっちゃんもイケメンで、かなりモテるみたいだから、お姉ちゃんもいろいろあったとは言っていたけれど。


てか、いろいろってなんなんだろう。