あなただけを愛したい

竜一と二人でいる時は、コンタクトがめんどくさくて、眼鏡でいることもたくさんあった。


竜一は、あたしのすべてを知っているから。



「見てなくても気付くよ」


「……」



こういう時の竜一って、何を言っても無駄な気がする。



「それより、だいぶ集まったんじゃない?そろそろ始めようよ」



この微妙な空気を破るように、咲季が助け船を出してくれた。


集まっていた人達も、あちこちに散らばっていく。


気まずくなって伏せてしまった目を、そっとあげると……



「……」



目の前には竜一の姿。


えっ、ここに座るの?


咲季と恋バナができないじゃん。



「何だよ?」



無意識に竜一の方を見ていたらしい。



「何でもない」