あなただけを愛したい

「先生は、あたしが生徒だって知らなかったの」


「は?意味わかんねぇ」



あたしが地味な格好で、学校へ行っていたなんて知らない竜一には、わかんなくて当然だけど……



「あたし、高校じゃ別人だったの。……ね、田中くん?」



「えっ……あ、まあ」



いきなり自分にふられてビックリしたのか、田中くんが少し口籠もった。



「別人って?」



竜一は意味がわからないのか眉を潜める。


バッグの中から手帳を出して、祥子と撮ったプリクラを見せた。


竜一はそれをじっと見たあと、あたしに視線を移して……



「何これ?」


「それ、眼鏡をかけてる方があたし」


「はあ?」



竜一はもう一度覗き込むように、それを見た。



「……」