「長谷川と仲いいのか?」


「気の合う友達だけど……あっ!」


「なに?」


「長谷川くんに、先生と一緒にいるところを見られちゃって……」


「一緒にいるところ?」



先生は首を傾げる。



「水族館で。……長谷川くんはあたしのこの姿を知ってるから」


「この姿って?」


「眼鏡をはずした姿」


「そっか、……まあでも、あいつなら大丈夫だろ」



確かになんだかんだいって、長谷川くんはあれから先生のことには触れてこない。



「そういや、何で学校にはあんな格好で行ってたんだ?」


「……」



先生と挨拶するため……


なんて……


恥ずかしくて言えないっ!