ぺちっ


また、頬を叩かれた…

「なに!」

私が若干キレた感じで言うと

高校生は舌打ちをし

「オバさん、茶飲めよ」

と私にお茶を差し出した

ちょっと、拍子抜けしてしまったが

「ありがとう」

高校生は返事の代わりに頷いた

その後、高校生が部屋をジロジロみだした

私は少し腹が立ち

「なんか部屋に文句でも」

とぶっきらぼうに言うと高校生は

「いや、男がいるって感じの部屋じゃないなと思って」

腹立つ!

でも、当たってるから言い返せない…

高校生は嫌味な顔をして

「図星かよ、今どきの高校生より経験年齢が低いのか?」

バカにして!

「私はれっきとした36歳です!!経験ぐらいあるわよ!もう帰って!」

ウソついちゃった…

まぁ、腹立ったから大目にみてもらわないとな

高校生は鼻の先が、くっつくぐらい顔を近づけて

「こんなけ近寄っただけでも顔が強ばってるのに?

「強ばってない! ただ……」

高校生は首をかしげて

「ただ??」

「かっこいいなぁ、って思ったの!!」

あわわわ・・・・、本音がポロッとこぼれちゃった

高校生はニッコリと私を見つめた