放課後、拓哉と待ち合わせの校門まで行く。 今日は一緒に帰る。 拓哉って無愛想…だよね。 拓哉がこっちに向かって歩いて来る。その姿は、無愛想っていうか、あたしにはかっこいいとしか思えない。 「…待った?」 「ううん。待ってないよ。」 「うそつけ。待ってたくせに。」 拓哉は笑いながらあたしに言う。