ドキドキ特集~短編~

「…あたし帰るね…。」




そう言ってあたしは八尾から離れて走り出す。




八尾は何も言わずにただ夕焼けを眺めていた。




なによ…。かっこつけ…。





その夜あたしはぜんぜん眠れなかった。




一生懸命な人が好きとか言うのもしかしたら人生で初めてかも…。





不思議なやつ。